うねりが収まったので、宇佐美ビーチのウミウシ調査してきました

皆さんこんにちは。宇佐美DCの小峰です。

今日の宇佐美は、西風は吹き続けていますが、おととい入ったうねりはおさまりを見せ、宇佐美としてはとても良い海況に戻りました。

水中の透明度も問題はなく、１０ｍ～、といったところで、水温は下がりました。１５℃台でした。

ところで、宇佐美のビーチといえば、カメさんたち、ネコザメなどが人気者でしたが、年々、嬉しいことにウミウシ目的のリクエストや問い合わせ、予約が増えてきました。

一昨年がすごくて、あっちこっちで、時間が足りない、という感じでウミウシが見られたのですが、去年は水温が全然下がらなかったからか、それまでに比べたらかなりの不作の年でした。今年もその影響あってか、少子化が進んでいるのか、はたまた一昨年までの記憶が強烈なのかはわかりませんが、もっと出てほしいなー、という状況が継続中なのですが、今回のように、大きなうねりが入った利した後は、新しい生物を発見するチャンスかも！ということで、時間を見つけて１本だけですが、がっつりウミウシを探してきましたよ☆

そんな甲斐あってか、写真のクロスジリュウグウミウシを発見。焦る気持ちはありますが、今日はとことんライト片手にガン見オンリーで行きました。とことんガン見をしていると、岩肌にうっすら生えている小さなシロガヤとかホソフサコケムシなどがだんだん目に入ってきます。ウミウシ自体を見つけられなくても、このエリアは今こんな感じだとか、この辺りにはご飯が多い、とか、この辺りは今年はご飯が少ない、とか、今後のガイドの際に注意するべきエリア、そうでないエリアが体感的にわかってくるように思います。

あと、ウミウシ自体がそもそも小さかったり、色が茶色、緑、など目立たない色の場合もあるのですが、ガン見しまくっていると、卵が目に入ることがあります。

卵は白かったり黄色かったりすることが多いので、ウミウシ自体の色が見つけにくい個体でも、あれ？この辺に何かいるぞ的な感じが出てきて、そこから、あ、本体発見！となることも多いです。

そんな感じで、久しぶりに見つけたのがこちら。

フジタウミウシ属の一種１３（名前は世界のウミウシから）。

場所もしっかり記憶しました☆定点ネタはあんまりストックしないで、その日の一期一会、でやってきましたが、ネタのストックがないとなかなか厳しい状況で(笑)

一個体見つけたら、周りに結構わらわらいました。みんな同じコケムシについているので、こういうネタはその場所に行けばまた会えると思います。（撮影後はしっかり元のコケムシに戻しました）

この２個体は「久しぶり」です。おととしまでなら、「結構目にするよね」的な感じだったのですが、去年が全然で、今年もその続きだったので、久しぶりに見れて、嬉しい、というよりも、ホッとしました。

その他も数は多くありませんが、きれいなウミウシたちにいろいろ出会いました。

イバラウミウシ属の一種１０（名前は世界のウミウシから）

毎度名前の長さに、、、、、。名前付いてほしいですね。簡単なやつで。

プロカモペルス　セイロニクス。

あと、全体的に思うのが、ウミウシには、流行年があるのかな？ということを強く感じます。

宇佐美のビーチだと、キイロウミコチョウだけが例年大爆発で、今まで爆発していた、カメキオトメウミウシ、ムカデミノウミウシ、クロヘリアメフラシ、ジボガウミウシなどは、年によって少なかったり、場合によってはめったに見かけなくなったりもしています。かなりマクロな世界の話なので、いったいどんな具合で行為打った現象が起きているのかわかりませんが、そうなっています。２０１４年からの体感ですが。

と、いうわけで、１本だけのｃｈｅｃｋで何がわかる、ということもないのですが、感想としては、「贅沢は言えないけれど、探せばいろいろ出そう。この調子で水温も下がっちゃえばいいのに！」です(笑)

あと、完全に個人的、感覚的な感想ですが、青い海の中で、じっくり他のことを考えずに、目の前だけに集中する時間は体は（時に、目、腰は）疲れますが、精神的には大きなリフレッシュになる、と感じました。ガイド中はゲストさんのこと、生物を発見すること、などなどに追われてしまいますが、ダイビング自体の原点に立ち返って、海を満喫しよう、包まれよう、くらいの気持ちで海に入ることってやっぱり素晴らしいことなんだと思いました☆

さて、おしまいに明日の予想ですが、明日も西風です。穏やかな海況が予測されます。気持ちの良いダイビングを楽しみましょう！