コレクション狂い

コレクターはただの狂人です。

皆さんこんにちは。宇佐美DCの小峰です。

今日の宇佐美は、うねりはありましたが、潜水に問題はない程度でした。

透明度は、昨日は8~10m、と聞いていましたが、今日は5m前後でした。これだけうねりが連日はいると仕方ないのかな?と思います。

こういう白っぽさがある濁りでした。

水温は水面が25℃。実にぬるいです。今日は陸が涼しかったので、快適にドライに着替えましたが、水底でも22℃あったので、暑い暑いでした。

さて、表題にもなっている、コレクション狂い。

僕は子供のころから、人並みにコレクション心がありました。

記憶に強く残っているのは、、

ビックリマンシール。

僕が小学校の低学年の頃です。このヘラクライストの画像を見ていろいろ思い出しました。確か、赤のヘッドシール(懐かしい呼び名!)だけでなく、緑色もあったような気が。

徳川幕府の3代将軍が家光で、1代目が家康で、、8代目は、吉宗で、、、、ビックリマンの第8弾は、、、、

これじゃない?(間違っていたらすみません)。ヘッドロココ。

ビックリマンチョコは1枚30円。ひと箱40個入り。今考えれば、大人買い!なんて言っても、たったの1200円ですが、酔っぱらったおじいちゃんが、ひと箱大人買いしてきてくれた日には、僕はうれしくて、何が何だか分からなくなったのを覚えています。

ちなみに、ヘッドロココのシールが出たときに、はしゃいで、家の外に飛び出して、タクシーにはねられたのも、マジ実話です。

それ以外にも、ガン消し(ガンダムの消しゴム)、キン消し(キン肉マンの消しゴム)、カードダス(SDガンダムのカード)、色々コレクションしたのを覚えています。

今の子供たちも、僕はよくわからないですが、なんかカードとか、ポケモンとか、そういうのを楽しく、狂ったようにコレクションしているじゃないですか。

皆さんは何をコレクションしましたか?

え?

何?

切手?!!!

渋い!渋すぎる!マジですか?切手ですか?

と、一瞬馬鹿にしましたが、僕は結構自信があります。

「切手を集めたことはないけれど、きっと集め始めたら、とことん行っちゃう!」という事に。

今は子供じゃないですからね。39歳の大人ですからね。社会保険も入っていますからね。いくら、ダイビングのガイドが、好きじゃないとできない仕事ベスト何とか、にランクインされていても、れっきとした正社員ですからね!

お金つぎ込んじゃうと思います。切手たちに。

そういうタイプなんです。僕は。

スマホのゲームで課金することに関しても賛否あるじゃないですか。僕は全然反対しないです。手に入れ方が重要、という方はその道でいけばよろしいと思います。そこが重要なわけですから。でも、そういう場合でなければ、課金は全然OKですよ!だって、手に入れたいものは手に入れたいじゃないですか。我慢することないじゃないですか。人に迷惑かからないなら!

「欲しいー!何が何でも、欲しいー!手に入れたいー!そのことしか考えられなくなるー!」

コレクターの心ってのは純粋ですよ。

手に入れた後どうなるか、実際に価値があるかないか、なんて、二の次、三の次、来世で考えればよいことなんです。

「すべては、手に入れるという事、それのみ」ですよ。

そんな、僕が2014年の10月を境に夢中になっているものは、常連さんならご存知のウミウシたちです。

一部写真を載せてみましたが、ウミウシは興味深すぎるんです。

見られる海域、水温、水深、環境、時期、などがある程度決まっていること。

これによって、こういう事が発生します。

「今年見そびれたら、来年まで待つしかない!」

コレクターの心理を考えてみてください。

見れない→見たい→一年待つ必要があることを知る→待てない、でも待つ!そのことが常に心の中にある→一年後、その時期が来る→

この後、どうなるか想像するのは難しくないですよね。

こう思うんです。

「早く休み来ないかな!海に入りたい!入りたい!入りたい!入りたい!」

そして見つけた瞬間はこんな感じです。

「ぬあー!!いたー!!やばい!幸せすぎる!神よ!ありがとうございました!明日から、自分のダメな部分を反省して、もっと勤勉に、誠実に生きます!」

また、ウミウシはこういう特性もあります。

「大体小っちゃい(笑)」

ウミウシの中には、大きさ1ミリ、とか2ミリ、というウミウシもいます。海は広いです。

絶対何もいない!と数分見続けて思った岩の上を、体験ダイバーがバタバタ、と通り過ぎたときに、ふわり!と思いがけないウミウシが舞いました、なんてことはザラです。

マンタが見たい、ネコザメが見たい、なんていうのは、それに比べると全然違うんです。ぱっと見でいなかったら、いないですから。

「ウミウシは可能性を感じさせます」

「いるかもしれないよ?いいの?探さなくて。今、僕のシーズンだよ?僕の写真持ってないんじゃないの?言っとくけど、僕、色、地味だから。それに小さいし。」

そんな声が僕には聞こえます。

するとこうなります。

「早く休み来ないかな!海に入りたい!入りたい!入りたい!入りたい!」

さらに、潜水時間は極端に長くなります。トイレとかマジ我慢しますから。なんなら大人用のおむつ履きますから。コレクターはただの狂人ですから。もう、「手に入れること」以外は見えませんから。

長くなりました。ブログを書いていて思ったのですが、本当にコレクションするってこと、何かに夢中になるってことは、本人しかわかりませんが、本人にとっては想像を絶する楽しいこと、ですね。

ちょっと、びっくりされるかもしれませんが、「宇佐美で見たウミウシ」に載せているウミウシたちのほとんどを、僕はどの時期に、どのあたりで、どの岩で、どんなシチュエーションの時に見たのか、覚えています。(気持ちわるー!)

多分、ビックリマンシールが、今ではただの懐かしい思い出になっているように、ウミウシの写真のコレクションも僕がおじいちゃんになった頃には、ただの懐かしい思い出になっているのでしょう。でもいいんです。

これだけ夢中になれるものがあるってことは、今に超集中できるものがあるってことは、マジで幸せですから!

ウミウシを探して、またはウミウシが好きだ、見たい、と言っているゲストさんと潜っている時間が仮に60分なら、なかなかどうして、どこを探してもその60分より濃い60分は見つけられませんから!気持ち悪いこといっぱい書いていますが、60分とか夢中になっていると、10分くらいにしか感じていないことが多いです。

全然まとまらなくなりました。伝えたかったのは、出会いとか、ほかにはない贅沢なロケーションと、快適な時間、とか、ダイビングには素晴らしいものがたくさんありますが、魚類、甲殻類、貝類、ウミウシ類、そのほかもろもろの、コレクション狂いさせてくれる対象が海の中にはいっぱいありますよ。という事でした。

本当は、そのコレクションを助けれくれる超良い武器のオリンパスのカメラの事とか、ウミウシの探し方の事とか、そもそも僕がウミウシにはまりだしたいきさつを書こうと、思っていたのですが、長くなりすぎなので、その辺はまた機会がやってきたら書きます。