ビーチを西側へプチ冒険に行ってみましたよ!

2月3日の宇佐美の海ログです

皆さんこんにちは。宇佐美DCの小峰です。

今日の宇佐美は西風でとても穏やかな海況、良好な透明度、でした。

水中の透明度は10m~12mくらいで、水の色も青く、穏やかな水中はまるで天国のようでした☆

水温はやや下がって16℃くらいでした。

さて、今日も宇佐美でインストラクターコースが開催されているのを横目に、僕は通常のファンダイビングでビーチにエントリーさせていただきました。

普段、というか年がら年中、宇佐美のビーチを潜る場合には、土管にネコザメを見に行くという理由があるとき以外は、ガイドロープの西側ゾーンに積極的にTRYすることはありません。宇佐美はその立地上、東側に行けば行くほど外の海に向かっていくことになるのでソフトコーラルや生物も豊富であることが多い、と経験上感じているからです。

今日はその逆を行ってみよう、ということになりました☆

水深は1~3mくらいのところをグングン西に向かって移動していくと、、、


のっぺりとした真っ白な砂が多めの岩場が広がっていて、

普段の宇佐美ビーチではほぼ見かけないようなハードコーラル(固いサンゴ)が辺り一面に群生していることを

「知りました」

僕は宇佐美で働いて11年目になりますが、こっち方面に来たことは過去数回しかなく、最後に来たのも2015年くらいだったように覚えています。ウミウシにはまってその次の年に、こっちにはウミウシ違うのいないかな?的な発想で泳いできた覚えがあります。こんなに群生しているとは思いませんでした。

そのままグングン進んでいくと、、、

堆積せた石灰質の泥が固まって独特の風景を作り出している場所にたどり着いたりして、かなり新鮮でした。

普段の宇佐美ビーチとは違う、という雰囲気アリアリだったので、転石はそれこそ山盛りにありますので、転石からのウミウシ探しと、砂に潜るタイプのウミウシとかでないかしら?的な移動を続けたところ、

転石下には

写真のカンザシウミウシがそれこそ山盛りにそこら中にいることや、アメフラシ目の仲間がたくさんいること、あとあと同定作業が困難になるであろう、ドーリス系のウミウシ(イソウミウシの仲間やらツヅレウミウシの仲間やらその系統です)が超たくさんいることがわかりました。

おまけですが、

パンダのようなゴマちゃん(ゴマフビロードウミウシ)も超ちっちゃいのが数個体いました。
ゴマちゃんは宇佐美の場合は線路らへんのガレバで転石めくりしていつ場合もよく見かけます。

それ以外に、こんな平べったい石の下にどうやって入っているのかいつも不思議な、

ヒメメリベなんかも個体数が多いように感じました。

あと、通常なら水深8~10mくらいのあたりでよく見かける、

名前の複雑なウミウシ(笑)

プロカモペルス セイロニクスも数個体、ベッコウヒカリウミウシの小さめの個体も数個体確認しました。こういう環境が好きなんでしょうか?

後は今日は海がとても穏やで(先ほどは天国、と書きましたが、意外と誇張じゃないです)青い海、白い砂、優しい太陽の光がキラキラと降り注ぐ様は、癒し以外の何物でもなく、浅い水深も相まって、写真を撮るのもなんだかゆっくり、じっくり楽しめる感じがありました。

そんな中撮った一枚がこちらで、

まだまだ小さな、何の変哲もない普通の子供のアメフラシなんですが、すこしぼやけたような、花柄のような模様やそのカラーを見て、アメフラシってこんなにきれいなんだー、なんて思ったりしました。普段のエゴと欲にまみれた僕ではそんなことは思いもしないし写真も撮らないと思います。今日はそのロケーションに完全にやられていました(笑)

などなど、しながらグングン西に進んでいき、最終的には、

宇佐美のエントリー口から見て西側に見えるテトラポッド群に到着。個人的には西風の時にここは
風裏になっているのでウミウシなどが豊富なことはわかっていました。

が、今日はここまでにかなりおなか一杯、制限時間満了、という感じだったので、おとなしく戻った次第です。

西側にはあまり面白いものがない、行くなら東側、とか、浅い場所ではなく深場、なんていう発想や偏見、思い込みをぶっ壊してくれる感じの1本でした。

穏やかな日なら、のんびり癒されたい方、
ウミウシが好きでかつ、イソウミウシの仲間やツヅレウミウシの仲間的な系統を求める方、などは行ってみてよいのではないか、と思いました。今日は水深1m~深くて7mくらいでした。のんびりできることは請け合いです。

宇佐美は潜れる範囲が広いダイビングスポットです。コンパス片手にあっちこっち行ってみるのも面白いかもしれません☆