ウミウシたち、シーズンインしています

皆さんこんにちは。宇佐美ＤＣの小峰です。

今日の宇佐美は、東の風がそれなりに強く吹きましたが、潜水には問題がない程度でした。

水中の透明度は、今の時期としては少々残念な感じで、５～７ｍ、といったところでした。

うねりの影響が大きいと思いました。

さて、今年は水温も例年より2度くらい高い、なんて言われてきましたが、いよいよ、水温も15度くらいになってきました。

『冬潜るのは寒くないですか？』とたまに聞かれますが、寒いと言えばうそになりますが、今日もかなりの長い時間は言っていても、個人的には全然寒くありません。

宇佐美に来て9年目。初めのころは寒かったんです。色々経験して、一番水温が低い時期の対策を見つけてからは、正直全然寒くないです。


こんな装備です。

ドライスーツは通常の3.5ミリで、インナーは下はワールドダイブのダイビング用のもの、上はＴシャツにヒートテック、そしてユニクロのフリースを着ます。それ以外にドライフードと、ﾓﾋﾞｰｽﾞのサーモシールドグローブ、という5ミリのグローブを使用しています。あと、靴下は通常の靴下とその上に少々もこもこした靴下を二枚履きしています。

少し説明を加えると、靴下二枚は結構強烈です。初めから終わりまで、まったくもって冷たさを感じません。それと、モビーズのサーモシールドグローブも強烈です。5ミリあるので、着脱も少し大変ですし、いろいろと不便は感じますが、上がってきてから熱いシャワーを当てても、まったくジンジン来ません。手がかじかみません。それと、ユニクロのフリースも強烈です。ウェイトを増やさなければならないことは難点ですが、僕は時に100分以上海に入りますが、初めから終わりまで、何も感じません。

水を感じたい！という気持ちが強い方には全然でしょうが、初めから終わりまで寒さを一切感じずに、水中に集中したい、という気持ちが強い僕には、この装備が例年の一番寒いシーズンのベストチョイスとなっています。

もっと温かいものを着たりしたこともありますが、インナーを強烈にすればするほど、ウェイトが増えますので、試行錯誤してこの装備に落ち着きましたよ。

さて、本題です。ウミウシのベストシーズンというものがあるのなら、1月から4月ではないでしょうか？

浅場の小石をめくってもウミウシの好きそうなごはんがいっぱいびっしりなこの時期。

３ｍ～１８ｍくらいには、ガヤもいっぱいなこの時期。

今日もたくさんのウミウシが見られましたよ。

マツカサウミウシは浅場の転石にたくさんいます。散乱している個体が多かったです。

同じく転石。オキウミウシ。ウミトンボ、コチョウウミウシとか、どれがどれだか、いつもわからないんですが、そもそも宇佐美には多くないと思います。色々見てみたいですー。

この手のモコモコウミウシたちは、水深１４ｍ台に多いです。それなりに大きい（1センチくらい）なので、見つけやすいウミウシだと思います。

ニセハクセンミノウミウシ。

せっかくきれいなんだから、もっときれいに撮ってあげないとだめだなー、と今思いました。

見つけるののも写真に写すのも人間の勝手なので、お邪魔をしたなら、美しく撮ってあげないとですね。明日はそうします！笑

ガヤ類が増えたことで、ミノウミウシの仲間は本当に増えました。あと、緑藻類が増えてきているので、○○モウミウシ、とか、ゴクラクミドリガイの仲間たちも一気に増えてきています。

最近、また少しずつ、ウミウシのリクエストが増えてきました。多いのは経験本数が数百本、という結構なベテランダイバーさんたちですが、ダイビングの楽しみの一つとして、『最近ダイビング自体に少し慣れすぎたというか、初めのころの情熱が薄れたというか』なんて思っている方がもしいれば、一度試しに、ウミウシだけのガイドをリクエストしてみてください。

人によっては、めっちゃハマります！

繰り返しですが、数を見るなら1月から4月です。試すなら、この時期にリクエストしてみてくださいねー☆

おしまいに明日の予報です。明日は今日より少し強く東風が吹く予報です。海況に関しては朝一番の『本日の海況』を参考にしていただくと良いと思います。少なからずうねりは入ってくると思われます。