2018年潜り納めです

皆さんこんにちは。宇佐美ＤＣの小峰です。

今日の宇佐美は、昨日に引き続き穏やかな海況でした。

水中の透明度は、ビーチは１２ｍ～、ボートは１５ｍ～、といった良好な透明度でした。

皆さんはどのような一年でしたか？

色々なことがあったと思います。

宇佐美で生活を始めて8年が終わろうとしています。思い起こせば、初めて宇佐美に来た頃は、全然現地の仕事がわからないし、生物だって地形だって、船長とのやり取りだって全然自信がなくて、毎日なんだかんだ悩んだり、虚勢を張ったり、無理をしたり、大変だった記憶しかありません。

いつの間にか、現地の仕事にも慣れ、宇佐美の地域の人たちとのつながりもでき、うれしいことに二人の子供にも恵まれて、気が付けば子供も3歳半と1歳半です。

始めは都会の暮らしが恋しくて、というか、田舎の暮らしが退屈で時間がもったいない気がしたりもしました。

けれど、年月が経つとともに、宇佐美の生活になじんできたのか、海に癒されたのか、年を取ったのかは分かりませんが、次第に、自然の中で穏やかな気持ちで暮らすことが当たり前で、とても気持ちの良いものだと思うようになってきました。

年間少なく見て800本くらい潜っているとしても、その計算で行くとこの8年間で6000本以上海に入ったことになります。月日というのはすごいなー、と思います。

始めの頃は「経験本数1000本です」なんていうダイバーさんが来ると、何が何でもすごいものを見せなきゃ！なんて無駄に緊張をして空回りしたりしました。今は、そういう発想はなくて、宇佐美の海を一番気持ちよく、ストレートに感じてもらえるようにガイドしよう、という気持ちが最優先で出てくるようになりました。良い部分も、悪い部分も、自分が良いとか悪い、と決めているだけで、その人の感じ方によって良くも悪くもなるものなー、と自然と思うようになりました。

海に色々お世話になったと思っています。

毎年大みそかには、時間をとって、1本、潜り納め、という事で、海に感謝をしつつダイビングをさせてもらっています。

海に入る前の波の感触、入った時の水の温かさや冷たさ、水中での水の流れや力強さ、豊かなソフトコーラル、無数にある転石や、それら地形が長年かけて出来上がった不思議、そういったいろいろなものを感じることに集中して、色々記憶が浮かび上がってきたりしますが、そういうものは自分勝手ないらないもんだと思って無視します。感じることだけ、目の前にあるものをできる限りそのまま受け入れるようにしながらダイビングをします。

これに何の意味があるのかはよくわかりませんが、毎年こうすることにしています。

これをすると、満たされている、とか平安な感じ、みたいなもので一杯になります。

やっぱり、何が何だかいまだにわからないけれど、海ってすごいなー、と思います。何がすごいかわからないあたりがすごいです。

海には感謝で一杯です。今年も本当にたくさんのダイバーが宇佐美の海に遊びに来てくれました。来年ももっともっとたくさんのダイバーに気持ちよく潜れる海を準備できるように、今以上に頑張ろうと思います。

今日潜り納めをしてくれていた谷君チームにもらった一枚です。カメさんたちにもずいぶん助けてもらいました。

ウミウシを通じて今年は良い出会いがたくさんありました。

こんなに小さな生物が、こんなに広い海の中で出会って子孫を残して繋がっていく、やー、それを自分の中で当たり前に、手加減もせず、邪魔もせず、急かしたりもせず、ただ当たり前に行わせているあたりが、海がすごい！と思うところの一つだと思っています。

例年、潜り納めの時には写真はとらないのですけれど、この写真は今日の潜り納めの中で唯一撮った写真です。僕らが陸上であれこれエゴにまみれている間にも、海の中では、こんなに小さな生物が出会ったりしているんだなー、と思って、すごいなー、と思って一枚写真を撮らせてもらいました。

やー、色々思い返すことはありますが、そういうのは大体、自分のエゴが作り出した記憶なので、気に留めないようにします。

今現在夕方の4時半です。ずいぶん日が落ちるのも早くなって、まだ、幾分明るいのですが、もう30分もすればあたりは真っ暗になるはずです。

都会にいるころは分かりませんでしたが、こうやって当たり前に、穏やかに、一日は終わっていきます。

2018年も皆さまありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

ダウンタウン楽しみですねー☆