ダイビングのコントローラーは呼吸!

無意識でしている呼吸に、ダイビング中は意識的に行うって?

目次

イ) 呼吸をうまく使う

中性浮力をとるために呼吸が鍵になるということを、ここまでお話してきました。

初心者ダイバーの皆さんも一歩踏み込んで、積極的に呼吸で浮力をコントロールするようになれば

中性浮力を自分のものに出来るはずです。

特に押さえて欲しいのが次の2点です。

●吸い気味呼吸と吐き気味呼吸

●呼吸と浮き沈みの時間差

吸い気味呼吸や吐き気味呼吸では、呼吸のペースを意図的に調整することで、浮き沈みをコントロール

することが出来ます。

よく呼吸(肺)のトリミングと言われますが、浮力を大きくしたい時には吸い気味呼吸、浮力を小さく

したい時には吐き気味呼吸を行います。

吸い気味呼吸は肺の半分くらいまでを早めに吸い、残りの半分をゆっくりと吸います。

そして、吐く時には始めの半分をゆっくり吐き、後半半分を早めに吐きます。

これを繰り返すことで、肺に空気が入っている時間を長めにし、肺の浮力を全体的にアップさせて

やるんですね。

吐き気味呼吸はその反対。肺の半分くらいまでをゆっくりめに吸い、残りの半分を早く吸います。

そして、吐く時には始めの半分を早めに吐き、後半半分をゆっくり吐きます。

これを繰り返すことで、肺に空気が入っている時間を短くし、肺の浮力をダウンさせる狙いが

あります。

呼吸はすぐに浮き沈みに反映されるわけでは無く、大体2~3秒くらいの時間差があることにも

注意する必要があります。

ちょっと体が沈んで、浮力を補いたい時に吸い気味呼吸をしても、1,2秒はマイナス浮力状態が

続くということです。

このタイムラグを感覚でわかるようになりましょう!

どうしても最初(経験が浅い)の時は、呼吸が吸い気味になっています。

BCDジャケットにはちょうど良い空気が入っているのに、浮いて行ってしまうのはこれが原因です。

浮くからといって空気を抜いてしまうとまた沈んでしまします。

中性浮力はBCDに頼ってしまうとうまくできないことがわかります。

明日から、呼吸を意識してダイビングをしてみましょう!