ダイビングを始める前によくある勘違い

安全にダイビング楽しむために

目次

ダイビングのカードは、ライセンスカード?Cカード?

ダイビング講習を受講すると発行されるカードは、ライセンス(資格)や免許ではなく、
Cカードです。
では、Cカードとはいったい何なのか?

Cカードの正式名称はCertification Card。つまり認定証のことです。
このCカードはレクリエーション・スクーバダイビングに関して定められた知識と技術(指導基準)を、ある特定の時期に、ある特定の場所で、習得したことを証明するものです。

PADIオープンウォーターダイバーのCカード

車の免許証と違って、定期的な更新もなく、名前と写真がカードにあるものの身分証明書になりません。

Cカードがあれば、どこの海でも自由に潜ることができるか?

車の免許と同じところは、免許を持っている人が全員安全運転ですか?
免許証を見ただけで、運転が上手いか、良く車に乗っているのかどうかわからないですよね。
ゴールド免許の人の中には、ペーパーゴールドの方もたくさんいらっしゃいます。

ダイビングも同じで、講習の内容が修了すれば、Cカードは発行されます。
ただ、講習受講後3か月、半年、1年と潜る期間が空けばあくほど、習ったスキルは忘れ、
また1からスタートになります。

車の免許も交通事故を起こさず、安全に運転できるようになるためのスキルは、免許取得で得られるのではなく、定期的に車を運転することによって身に付いていきます。

ダイビングという遊びもまったく同じことです。
水中という人間が住めない環境に遊びに行くので、一歩間違えると交通事故と同じようなことが起こりえます。

安全に潜ることができるスキルは、Cカードの取得で得られるものではなく、習ったスキルを体にしみ込ませるために、定期的に海に潜ることで身に付きます。

一番やってはいけないことは、講習後定期的に潜らないことです!

旅行先でダイビングを安全に、楽しむことができるようになる方法はどうすればよいのでしょうか?

ダイビングポイントには初級、中級、上級ポイントがある

国内海外問わず、ダイビングの潜るポイントには名称が付いています。
例えば、石垣島でマンタが見たい!場合は、『川平マンタスクランブル』というポイントに潜りたい!となるわけです。
ダイビングポイントは、大きく分けると初級、中級、上級ポイントがあります。
上級ポイントは、潮の流れが強く、深度の深いところが多いです。

Cカードを持っていれば、どのポイントでも潜ることができるのかというと、答えはNOです。

どうすれば潜れるポイントを増やすことができるのか?

安全に潜ることが出来るスキルが身に付いているかどうかです。
細かくは下記を参照してみてください。
講習を受けて、カードが貰えるとなると、カードさえあれば好きなところで好きな場所にと勘違いしてしまいますよね。
私も初めてダイビングの講習を受けたとき、これさえあれば洞窟・沈船の好きなポイントに潜れる!
と意気込んでいたものです。

始める前は、ダイビングって水中で呼吸さえ問題なくできれば、あとは少し習って、水中を足ヒレでキックして泳ぎまわるだけーなんて思っていましたが、実際はもっとやることが多いのです。

一生かかってもすべてのダイビングスポットを潜りつくすことはできないくらい海は広くて大きいです!
ダイビング講習を受講したなら、ただカードを持っているだけのペーパーダイバーになるのではなく、様々なダイビングスポットで潜れるスキルが身に付いているダイバーになりましょう!