ダイビングは呼吸を使って肺の浮力を調節する!?

陸上と同じように呼吸をしても、中性浮力はできない!

目次

イ) 呼吸のリズム

中性浮力を苦手としている人にありがちなのが、BCDに頼りすぎだということです。

浮力調整の全てをBCだけで何とかしようと思っていませんか?

確かに中性浮力をとるためにBCは必要な器材なのですが、ダイビングが上手い人ほど、

呼吸を使って浮力調整をしています。

水中での浮力は呼吸によっても変化するということは、ダイバーならば知っていると思います。

息を吸って肺が膨らめば浮力が大きくなり、反対に息を吐けば肺がしぼんで浮力は小さくなります。

浮力の調整のために呼吸をコントロールすることを、呼吸(肺)のトリミングとも言います。

中性浮力を作り出す手順は、

大きく吸う(肺に空気を入れる) ⇒ 体が浮かない ⇒ BCDに吸気 ⇒ 大きく吸う ⇒

浮かない ⇒ BCDに吸気 ⇒・・・・

これを繰り返すだけです。

息を吸うと肺が膨らみ体が浮いてきたなら、その水域ではBCDの空気量は丁度よいので、

あとは呼吸でコントロールをします。

ここでBCDをふれてしまわないようにしましょう。

BCDの操作と違って、呼吸のトリミングでは体の動作が要らないので、とっさの浮力調整が

効きますし、ちょっとの水深変化なら、BCDは使わず呼吸だけで充分ということも。

イメージとしては、中性浮力の70%くらいをBCで、残りの30%を呼吸でコントロールする

感じでしょうか。またウェイト量が適正なら、水深10mくらいまでは呼吸のトリミングだけで

対応することが可能です。

浮力の調整をBCだけでカバーしようとすると、どうもバタバタしてしまうものです。

大まかな部分はBCDで、細かい調整は呼吸を使うと良いでしょう。

もちろん、力が入りすぎていて呼吸が早い場合などは、呼吸のトリミングが出来ません。

正しい呼吸が身に付いていることが、その大前提になります。

次回は、BCDの使い方(吸排気)についてお伝えしていきます☆