万が一、漂流した時の安全対策は万全ですか?

水面に浮上すると、あるはずのボートがない…という時に、困らないための対処方法を事前チェックしておきましょう。

目次

漂流してしまった・・・

ダイビングでの漂流事故は毎年世界で何件か発生しています。

確率は低いものの、ダイビングをしている限りはその危険はあります。

万が一漂流してしまった時の対処法を覚えておきましょう。

水面で浮力を確保し、メンバー同士離れないようにしっかりと固まることが重要です。

広い海の上では一人一人バラバラでいるよりも、複数人が固まっていた方が、発見の確率が

はるかに高くなります。特に空からの捜索の際に効果があります。

また、人数がいることで、エマージェンシーグッズをシェアすることもでき、

いろいろな種類のグッズがそろえば心強いでしょう。

それに共有できるのは道具だけではありません。

ガイドやベテランダイバーから知識をもらい、捜索隊に見つかりやすい方法、

疲労を軽減する方法などを実践できます。

そして、多くの漂流事故の経験者の方たちが語っているように、メンバー間で励まし合うことで

頑張れるというメンタル面の効果もあると思います。

何人かで漂流事故に遭ったら、絶対に離れてはいけません。

浮力の確保のために、状況に応じて器材を捨てることも選択肢の1つです。

特にウエイトベルトはいち早く捨てるべきです。

そして、エマージェンシーグッズを使用します。

シグナルフロート、シグナルミラー、ホイッスル、水面着色剤、ライトなどが挙げられます。

シグナルフロート

水面に立てて視認性を良くし、『ここにダイバーがいる』と相手に分からせるものです。

ホイッスル

単なる笛でなく、音をより大きく、遠くまで聞こえるための特殊な構造になっているものもあります。

シグナルミラー

光を鏡によって反射させて、自分の位置を知らせることができます。特に空からの捜索に有効で、

2~4kmくらい先まで反射しているといわれています。

海面着色剤

海面に色を付けて、自分の位置を知らせることがきます。空からの捜索に有効で、

有効距離は2~4km、持続時間は約1時間といわれています。

様々な安全グッズが存在しますが、持っていなければ使えませんし、持っているだけで

使ったことがないというのも問題です。

シグナルフロートをはじめ、一度は使って使用法を確認しておきましょう!